防災ギター

これから先、大丈夫かなぁ・・・


自分を取り巻く新型コロナの現状について、4月30日を1回目として最近の新聞記事などを読んで感じたことを、数回にわたって書いています。今日はその6回目です。

・1回目:「ワクチン、治験待たずに許可」って大丈夫なのかしら?・ (4月30日)

・2回目:変異株の怖さが、私たちに正しく伝わっていないのでは?・・   (5月01日)

・3回目:新聞の見出し『「なんちゃって急性期」増殖・・』って何?!   (5月02日)

・4回目:科学的根拠に基づいて対策を・・・・・・・・・・・・・・・   (5月03日)

・5回目:すべてが綱渡り状態、大丈夫かなぁ・・・・・・・・・・・・  (5月04日)

・6回目:これから先、大丈夫かなぁ ・・・・・・・・・・・・・・   (5月05日)

昨晩、Yahooニュースの見出し読んで、思わずため息が出てしまいました。「大阪府新たに884人の感染確認」、「関越道上り、一時41キロ渋滞」、「『我慢できない』観光地に人出」など・・・。この国は、これから先、一体どうなってしまうのだろうかと?・・・

1年前、麻生太郎財務相が6月4日の参院財政金融委員会で、日本の新型コロナウイルスによる死者が欧米諸国に比べ少ないことについて、国民の民度のレベルが海外と違うと言及したことがありました。ロックダウン(都市封鎖)などの厳しい完全防止策を実施した海外に対し、日本は外出自粛や休業要請を柱とする比較的緩やかな対応にとどめました。(日本は)国民の協力があったことに尽きる。非常に誇りに思うと。

しかし、連休初めからブログで書いてきたように、今の日本における新型コロナウイルス対策は、色々な観点から、すべて周回遅れとなった印象がぬぐえません。

以下は、最近の日経ビジネという経済雑誌からの抜粋です。

「国・地域別の人口100人当たりの新型コロナウイルスワクチンの累計接種回数(4月19日更新、日本経済新聞社・英ファイナンシャル・タイムズが集計)で日本は1.5回にとどまる。2月17日に始まった医療従事者への接種も当初スケジュール通りに進んでいない。イスラエルは113.9回と国民1人当たり、既に1回以上の接種を終えている。人口3憶人超の米国でも62回に達した。先進国だけではない。日本はインド(9.0回)やインドネシア(6.2回)といった多くの新興国にも後れを取り、「最貧国」の水準にある。」(日経ビジネス2021年 04.26.No.2088、特集ワクチン最貧国、27頁から抜粋)

もし今、日本型の変異株が生まれて大きく感染拡大し、既存のワクチンで効果が低いような場合、海外メーカーが日本のために新たなワクチンを開発してくれるのでしょうか・・・?

日経ビジネスの新しい編集長、磯貝高行氏の言葉に、思わず大きくうなずき共感しました。以下にその部分を引用します。

『・・・そもそも昨年4月に最初の緊急事態宣言を発した時、「コロナに対応した医療体制を組むために時間を稼ぐ」という政治のメッセージに国民が納得したから、一時的な措置として協力したのではなかったでしょうか。病床も整備されず、集団免疫も獲得できなければ、いつまでも自粛要請が繰り返され、経済が際限なくむしばまれます。飲食業の倒産件数は2020年に過去最高を記録しました。「国民の民度の高さ」に頼るのはもうそろそろやめにしましょう。(日経ビジネス2021年04.26.No.2088、7頁、『編集長の視点:日本のコロナ対策あふれる「なぜ」』の文章から抜粋)。