ギターの弾き語りや防災のことより、今は新型コロナの動向がとても気がかりになってきました。私たちは本当にこれから先、大丈夫かな?・・・って。
私は医者でもなく、行政にも関わってもいないので、今の日本の新型コロナを取り巻く実態を正確に把握していないのかもしれませんが、この国は新型コロナ感染に対して、とても危機感が足りないと感じはじめました。私たちが、今できることは、もうただひとつ、「3密をつくらず、外出時は極力マスクを外さない、こまめに手洗い」をこれまで以上に再徹底するしかないと強く思います。
最近の新聞記事を読んで感じたことを数回にわたって書きつつ、今現在、上記の結論に至ったことを整理してみたいと思います。
1回目:「ワクチン、治験待たずに許可」って大丈夫なのかしら?・・・
国内でワクチン接種が始まってから2カ月余りたった。大型連休明けから高齢者への接種が本格化する予定だが、他の主要国に比べスピードは緩慢で遅れが際立つ。政府に危機感が足りない。・・(中略)・・・日本は300万回と主要7か国で最も少ない。接種率でみても経済協力開発機構(OECD)加盟国で最低レベルだ(日本経済新聞2021年4月28日の社説)
私:じゃなぜ日本は接種が遅れたのだろう?・・・
日本は緊急時であっても承認していないワクチンや治療薬に一時的な使用を認める規則はない。通常、承認申請から実際に承認されるまで1年程度かかる。・・・(中略)・・・米ファイザー製のワクチンには、薬機法14条に定める「特例承認」を適用し、昨年12月の申請から2カ月で承認した。この特例承認でも国内の治験手続きは省けない。承認する上で安全性を認められるだけの日本人のデータをそろえる必要があるため(日本経済新聞2021年4月29日)。
私:なるほど・・・日本人の安全性に関するデータがなかったら仕方ない。と思った矢先、以下の記事も眼に入ってきました。
政府は緊急時の対応として未承認ワクチンや治療薬を一時的に使用できる制度の検討に入った(来年にも緊急使用へ法改正)。海外で使用した実績があれば国内の治験が終わっていなくても使用を認める仕組みを新たに設ける。新型コロナウイルス対応の反応を踏まえ、将来のパンデミックに備える・・・(中略)・・・新たな制度は海外での実績が十分だと判断すれば、国内で治験が終わるのを待たずに未承認のワクチンや医薬品について期限を区切って使用を認めることを想定する。日本の厚労省は安全性を重視するあまり、緊急時に臨機応変に対応できない状況に陥りがちだ。・・・(中略)・・・日本のワクチン行政は用心深さが際立つ。1980年代以後、はしか・風疹・おたふく風邪の3種混合ワクチン(MMRワクチン)による健康被害が起き、損害賠償請求訴訟で国側が敗訴した・・・(日本経済新聞2021年4月29日)。
私:海外のワクチンや治療薬を日本人の安全性や有効性データなしに承認して使用をしていいの?・・・くすりの有効性や安全性には人種差というのは考えなくてもいいの?と率直に思いました。過去の過ち、MMRワクチンの損害賠償請求訴訟やもっとさかのぼれば、サリドマイド薬害事件(1950年代末から60年代初めに世界40か国以上で販売された鎮静・催眠薬を妊娠初期に服用すると、胎児の手/足/耳/内臓などに奇形(催奇形性)を起こした)と同じことが新型コロナワクチンや治療薬でも起こらないのでしょうか?・・・
それより、国産のワクチンが、米ファイザー社のようなスピード感で開発されていたら、これまでどおりの承認過程(日本人の有効性と安全性データをしっかり情報収集して承認するやり方)を経て、全国民に国産のワクチンが接種できるわけで、日本人に対する安全性のデータがなく新薬を承認するような新たな法改正の必要があるのでしょうか?・・・
なぜ国産ワクチンの開発スタートを切るのが遅かったのかをもっと議論して、次のパンデミック(世界的大流行)にために、国内の体制の整備を開始してほしいと感じました。