防災ギター

5回目の弾き語りは、結婚披露宴で中島みゆきの「糸」・・・(その1)


2018年7月の4回目の弾き語りが終わった初夏の頃だったと思います。ある日、会社の後輩から、大学時代付き合っていた彼女と結婚すると聞きました。その後、間もなく、結婚式・結婚披露宴の招待状を受け取りました。その封筒を開けると、当日の披露宴で職場の先輩としてひと言・お祝いの言葉をお願いしたい旨の短冊が・・・。これは(祝辞でなく弾き語りかな・・・)やるしかないと、瞬時に思いました(笑)。

本人に「・・・祝辞の代わりに、アコギで弾き語りしていい?・・・」ってきいたら、「OKです!・・・」と快諾。新郎新婦のリクエストで、中島みゆきの「糸」をアコギですることになりました。

本人またご両家にとって晴れ舞台・・・。これまでの謝恩会や発表会と違った緊張感が・・・、約3カ月間、仕事の合間に猛練習しました。

コードは、C、F、Fm、Am、Em、Dm、G、E7、D7、AmM7、Am7です。全体的には落ち着いた雰囲気の曲ですが、一部途中では感情をこめて少し強めに弾くことを心がけました。休日はカラオケBOXへ行って、ギター弾きながら大きな声を出して練習しました・・・。

式の当日、勤労感謝の11月23日の朝がやってきました。ケースに入ったアコギを抱えて、会社の仲間と新大阪駅から新幹線に乗って、東京駅へ向かいました。新幹線のシートに座ったとたんに、「今日はめでたい!!・・・」とふたりで勝手に盛り上がり、新大阪駅で買い込んだビールやワインを片っ端から、カポカポ飲んでしまい、東京駅に着くころには、すっかり出来上がってしまってました(やはい!・笑)。

会場についてから、司会の方と打ち合わせ。チューニング・音出しをして、マイクや音響設備の最終調整をしていました。会場の中央付近に大きなグランドピアノが置いてあったので、「??・・・」と思い、司会者の方に尋ねたら、何と!僕の弾き語りの後に、新婦の友人代表で、余興が入っているとのこと・・・。それもプロのピアニストで、有名な〇〇国際音楽祭で受賞経験あり・・・。「えーっつ!マジ!・・・」、一気に酔いが冷めました!!。もう僕は、前座みたいなもんですね(苦笑)・・・。

ここまできてどうすることもできないし、開き直るしかありません・・・。

約1年ほど前に生まれて初めての弾き語り、そしてその後の色々な経験が、この場に及んで活かされるはずだと・・・。逆立ちしてもプロのピアニストのように上手な演奏は、僕には無理。上手くやるに越したことないけれど、下手でも、ヒトの心に届くときも確かあったかと・・・。そうは言っても、色々な想いや不安が自分に、負いかぶさってきました。

披露宴のいよいよ開宴です・・・。僕の余興の時間は、後半の方でした。だんだん出番が近づいてきました・・・。料理もゆっくり落ち着いて味わうこともなく、またアルコールの飲みすぎも良くないし。でもしらふじゃ、この雰囲気に負けそうで・・・。心臓がどっくん!、どっくん!と脈を打ち始めました・・・。

「そろそろ、会場奥の控室へどうぞ」と、宴会係員から案内が耳元で・・・。いよいよ僕の出番です・・・(to be continued)。