防災ギター

僕にとっても記念日に:結婚披露宴で中島みゆきの「糸」・・・(その2)


このブログを書く中で、より強く確信したことがあります。

何かを全うしようとしたとき、立ち向かう気持ちを支える日々の鍛錬が何より必要だと。現実にひるむときもあれば、失敗に打ちひしがれることもあります。しかし自分の中に熱いものを宿していれば、大切な勝負どころで、その壁にまっすぐに向き合えるのだと思いました。

覚悟を決め、自分のすべてをさらすように演奏しました。演奏が終わった瞬間、ありがたいことにたくさんの歓声と拍手が・・・。アコギの弾き語りの魅力のひとつとして、演奏前の極限に近い緊張感と、演奏が終わってからの心地よい疲労感や達成感があります。「やるだけのことはやった」という充実感でいっぱいでした。

演奏が終わってから自分のテーブルに戻り、演奏中に取り置きされた料理を口にしていたら、新郎新婦のご両親がそろってテーブルにお越しになり、「ありがとうございました!とっても心に残る素敵な演奏でした!・・・」とありがたい御礼の言葉を頂きました。こんな自分でも、ちょっとはヒトに感動を与えることができるんだ・・と素直に嬉しく思いました。やってよかった・・・。

披露宴が終わって、大阪への帰路に着く新幹線の中、アコギ隊からLINEが入ってきました。「どうだった?・・」と・・・。丁度同じこの日、僕以外のアコギ隊5名は、大阪でライブ演奏していました。少ししたら、アコギ隊から、演奏後の素敵な笑顔の集合写真が送られてきました。東京と大阪、それぞれ演奏の瞬間は、何のためらいもなく、時を忘れて、心を一つにした結束のドラマが生まれていたんだと思いました。

この結婚披露宴の少し前、アコギ隊の練習に追いつけない自分に、ちょっとへこんでました。でもこの日は、僕にとってもアコギの弾き語りを続ける決意を新たにした、記念すべき日となりました。