一度成功を収めたからといって、再びうまくいくとは限らない・・・身をもって体験した苦い話です。
4月の謝恩会が終わって、「よっしゃ!・・上手く弾けるように頑張ろっ!」って、調子に乗って練習を重ねた初夏の7月、音楽教室の先生に誘われて今度は、大人になって初めて音楽発表会に出ることに・・・。曲目は謝恩会と同じ「365日の紙飛行機」(当時、これしか弾き語りできる曲がなかったので・・・)。ドリンクも適宜、飲める本格的なライブハウスを貸し切っての午前と午後の2部制、音響設備もバッチリ!・・・発表会当日がやってきました。
出番が午後だったので生ビールで緊張した喉を潤してから、さあ本番・・・自分の出番となりました。あらかじめ譜面台、マイクそしてイスが既にステージにセッティングされていて、イスに座ってギターを弾く準備を始めたんです・・・(ちょっとイス高いかな?・・・まぁいいか!・・・)。司会の方が、僕の名前と曲目を紹介してくださって、「さあ!、どうぞ!!・・・」。
ところが悪夢はここから・・・。最初のイントロのGコードを、一発ダウンストロークしたら、ギターがズル~!って、膝から滑るように落ちかかって、弾く体勢が一気に崩れてしまいました。先にも書いたように、イスが少し高かったので、僕は、もともとちょっと中腰に近い体勢だったんです・・・。また当時は(肩掛けの)ストラップも持っていなくて、ギターを手と膝で支えるだけ・・・、一旦演奏やめて、再度、イスの高さを調節した後、最初からやり直したかったんですが、超初心者の僕は、小心者で一気に緊張してしまって、心に余裕がなく、そのまま体勢を崩しながらの演奏となってしまいました・・・。
「穴があったら入りたい!・・・」というのはまさしくこのような状況を指すのだと痛感しました・・・。ちゃんと弾き語りができなくて、ほぼアカペラの状態に・・・1曲目と2曲目の間奏は、しょぼいキター演奏と歌声のみ・・・、どんな状況か想像してください・・・(たぶん会場の観客のみなさんは思ったでしょう・・・「こんな下手なギターで、よくエントリーしたもんだ・・・」って・・・。
会場は、一気にマイナス80℃に・・・、ファイザーの新型コロナワクチンの保存温度みたいな超低温庫の状態です・・・会場がカチカチに凍りついてました!(泣+苦笑)。先生が終わってから「いやー、司会者に声かけて、一旦止めてやり直しがいいと言おうと思たんだけどねぇ~(笑)・・・」(そう思ったら、じゃ~とめてくれればいいのに!・・・)。出番前のビールのほろ酔いに恥ずかしさがオンして、顔面は真っ赤っか・・・、さらにあぶら汗と冷や汗のかきっぱなしだったみたいです(by ただ傍観していた先生曰く)。
しばらく数日間は、立ち直れませんでした。会社で仕事しながら、ふとこの事を思い出す度に、眼をつぶり、頭を抱え、髪の毛を掻きむしってました(笑)・・・・。
今後、新型コロナ感染が終息したら、弾き語りの機会があるといいなあって思ってます。でも、もうこの時よりひどい演奏はないだろう・・・と思っていて、これが最低点、あとはこれより点数を上げるだけ!って・・・今は完全に開き直ってます(笑)・・・。
やはり(あまり飲みすぎず)事前の準備・リハーサルは、ちゃんとやったほいうがいい・・僕の貴重な教訓となりました・・・。