防災ギター

地震編:東日本大震災と大阪府北部地震から想うこと


2018年6月18日7時58分、大阪府北部を震源とした地震がありました。震源は高槻市、M6.1、最大震度6弱でした。通勤のため乗っていた大阪メトロ御堂筋線の車両が、会社最寄り駅である本町駅に到着したので、僕は、車両からホームへ降りて、改札口へ向かって歩いていた、まさにその時でした。横殴りで膝がくずれるような大きな振れが1回発生しました。地上もしくは地中で何か大きな爆弾が、破裂したような錯覚を覚えました。地下鉄のホームは幸い停電もなく、パニック状態には至らず、人々もいたって冷静に、落ち着いて行動していました。

この日はたまたまですが、いつもより1本早めの地下鉄に乗って会社へ向かいました。いつも通りの地下鉄に乗っていたら、緊急停止のため、地下線路の途中、車内で長い時間、取り残されていたかもしれません。

自力で会社へ歩いてたどり着いたものの、出勤者はほとんどおらず、お昼過ぎには、会社から帰宅指示が出ました。出勤に使った大阪メトロ御堂筋線は、市の中心部のみ運転しているだけ、歩いて自宅まで帰りました。普段、地下鉄を使ったら20分ほどですが、この日は、約3時間ほど歩き続けました。途中の新大阪駅では、新幹線みどりの窓口やタクシーの乗降口に長い行列ができていました。

東日本大震災は、この大阪府北部地震よりも大きく、甚大な被害が出ています。少しでも我がことのように思い起こす意味も含め、当時の事をブログを書きながら振り返っています。

この大阪府北部地震の6カ月ほど前に、地区の自主防災組織を立ち上げました。今後は、もっと専門的な知識をもって活動した方がいいと思い、この地震を経験後、防災士の資格を取得することにしました。

大雪や台風(大雨)は天気予報の精度向上により、前もって情報を入手して色々な心構えや準備をすることは可能ですが、地震はまだまだ予測が困難です。とっさの冷静な行動・判断がどこまでできるかが、大きな課題だと思っています。

東日本大震災と大阪府北部地震を経て、今、日常生活の中で、災害そして防災について、いつも自分ごと化し、南海トラフ巨大地震や首都直下型地震に備える気持ちが、ひとりひとりに求められるのだと感じています。

毎朝、私たちが天気予報を気にするように、その日、一日の行動スケジュールに想いを巡らせながら、「もし今日予定している場所、その時に巨大地震が起こったら?・・」と想像することが、その第一歩になるのではないかと思います。