防災ギター

大雪編:地球温暖化による異常気象の頻発に伴い、日本海側で豪雪の恐れが高くなる


2年前、このまま地球温暖化が進むと、日本海側で大雪になった時の降雪量が一層増えるという研究結果が報告されました(東北大・気象学・佐々井崇博助教授、朝日新聞2019年12月17日・朝刊)。特に60センチ以上の大雪の確率は現在の約5倍になります。およそ42年に一度起きるレベルの大雪が、8~9年に一度の高い確率で起こりうると予想されています。

この記事を読んだとき、2018年2月の福井豪雪のことがすぐ頭をよぎりました。福井県では、56豪雪と呼ばれる昭和56年以来、37年ぶりの大雪でした。これが、上記の42年に一度起こるレベルと置き換えると、次は8~9年後かなと思いきや、今年1月にまた豪雪・・・。福井豪雪から数えてわずか3年後です。このようなことからも地球温暖化が、想定以上に加速し始めていると感じるのは僕だけでしょうか・・・。

地球温暖化によって、年間総降雪量は年々減少しても、ゲリラ的にドカ雪がドカーン・・ドカーン・・・と降ってくるようなイメージです。地球温暖化により、海水の蒸発が進んで水蒸気量が増える。そしてそのタイミングで、たまたま日本海寒帯気団収束帯(JPCZ: Japan sea Polar air mass Convergence Zone)が流入したところは、大雪になるというわけです。3年前は福井県、今年は新潟県や福井県というように・・・。シベリア付近から流れ出した寒気は、朝鮮半島の付け根付近にある山脈(白頭山)を越えられず、二手に分かれます。分かれた風が日本海で再び合流してできるのがJPCZです。次々と雪雲を発生させるため、沿岸に近い平地でも降雪量が増えるというわけです。