防災ギター

東日本大震災から10年目の想い


もうすぐ2011年の東日本大震災から10年が経とうとしています。当時、東北から遠く400km離れた職場で長く続いたゆっくり大きな横揺れ・・・。まさかあのような大惨事になるとは・・・。当時6歳の娘と一緒に、支援物質に手書きのメッセージを添えて、保健所経由で被災地に送ったことを今でも覚えています。

その後、子供達の小学校のPTA会長をやっていた2017年、保護者同士の親睦会バーベキュー大会がきっかけになって、校区内の新興住宅地区で、自主防災組織を立ち上げようという動きが起こりました。自主防災組織が発足して、まる3年が経ちました。地域の防災力を高めるべく、お互いに顔の見える関係づくり、災害に備える地域社会づくりの一環として、地区の夏祭りも初めて企画しました。昨年は、新型コロナ感染拡大の影響で中止しましたが、これまでに2回、夏祭りを実施しました。

近年、災害の激甚化、頻発化および広域化が言われており、全国で色々な場所で大きな災害が、毎年のように発生しています。しかし、これらをわが身の事に置き換え、防災意識を高めてもらうことはなかなか容易な事ではありません。今後、地区の継続的かつ発展的な取り組みをどのように行っていくかが課題です。

僕自身は、自主防災組織ができた後、防災士の資格を取得しました。そして今年は、地区防災計画の具体的な策定に取り掛かろうと考えています。異常気象による災害の多発化、また南海トラフ地震や首都直下型地震に対する備えを加速化し、新型コロナ感染が終息して、またみんなで夏祭りができる日を目標に、ちょっと考えました。歌って踊れる防災士ってどうかなって・・・。

というか、私たちが被災した時、希望や夢を失いかけ、避難所生活はじめ不自由な生活を強いられることが想定されます。そんな時、微力ながらも自分がヒトの心の支えになるような存在になれないか、ヒトの役に立てれないかなと思っています。ひとりの防災士として、日々は自主防災組織活動を通じて地域を守ることに貢献しつつ、仮に不測の事態が起こった時は、救助・支援活動の他、アコギの弾き語りで、少しでも気落ちした人々を元気づけ、勇気づけできないかと・・・。自分自身の心が折れそうになった時、自分を立て直すためにも・・・。

アコギの弾き語りと毎朝のジョギングは、その立ち向かう気持ちを支える源であり、日々の鍛錬なんだと思ってやっています。

「あの素晴らしい愛をもう一度」、練習初めて3カ月目に入りましたが、まだ上手く弾けません・・・。でも必ず近い将来、いつの日かどこかで、ヒトの心に届くような弾き語りができたらと思っています。

思いつきですが、それなりに考えてみた「防災ギター」ってどうでしょうか・・・。